性暴力被害を経験したばかりの方へ まずはお電話ください
SARC東京 性暴力救援ダイヤルNaNa
または、
発信場所から最寄りの、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターにつながる、全国共通短縮番号
24時間365日、相談を受けています。
私たちは、あなたのからだと心の支援をします。
匿名で相談することができます。あなたの秘密は必ず守ります。
被害直後、誰にも相談できない、どうしたらよいかわからないなどの不安や混乱をていねいに聞き取りながら一緒に考えていきます。
あなたが安全を感じられる場所にいることが重要です。少しでも危険を感じたら、すぐに警察に(110番)通報してください。
どうしたらよいかわからないときは、一人で悩まずに、NaNaにお電話ください。
目次
サポートについて
電話相談 電話でお話を聞きます。
1. あなたの気持ちを大切に、必要なサポートを一緒に考えます。
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サポート内容に応じてSARC東京に来所いただいたり、直接各医療機関や警察に支援員が同行します。
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2. 様々な情報のなかから、適切な選択ができるよう気持ちに寄り添い、共に考えます
からだのケア:産婦人科対応
- 詳しくはこちら
- 妊娠を防ぐためには、72時間以内に緊急避妊ピルを服用することが望まれます。
- 緊急避妊ピルは産婦人科クリニックや病院を受診し、処方してもらうことができます。
- 72時間以降でも、からだのケアや性感染症検査を受けるために受診しましょう。
- 体に残った証拠を採取するため、シャワーや入浴をしないで来てください。警察に連絡することで、証拠採取を(産婦人科で)することもできます。
- 衣類に残った証拠を保存するために着ていた服や下着を洗濯せず紙袋に入れて保管しておきましょう。 詳しくは「警察への被害申告」へ
- 妊娠検査薬は偽陽性がでることもあるので、最終的なチェックは産婦人科の受診が必要です。
SARC東京にできること
お話を伺い、必要な情報を提供し、一緒に考えます。緊急度に応じて東京都内の病院受診のための調整をし、支援員が同行します。
▶︎東京都内在住の方へ
東京都内在住の方は東京都の医療費助成が利用できる場合があるのでご相談ください。
からだのケア:けが、性感染症検査
- けがの手当て、性感染症の検査や治療などのからだのケアについても必要に応じて医療機関への受診が必要です(下記参考資料)。
- 男性やLGBTの性暴力被害について、対応する医療機関は少ないのですが、東京都内の医療機関をご案内しています。
- 男性やLGBTの性暴力被害についても、強制性交等罪は適用されます。
- 詳しくは「警察への被害申告」へ
症状による診療科
被害 | 医療機関 |
からだの外傷(切り傷、擦り傷、怪我など) | 外科 |
尿道や肛門やペニスにものを挿入された/ペニスや睾丸の傷 | 泌尿器科 |
膣や肛門にペニスやものを挿入された | 産婦人科 |
尿道や肛門から分泌物、皮膚の発疹、口腔内感染症 | 産婦人科、泌尿器科、感染症科、皮膚科、感染症科、外科 |
性感染症検査 | 産婦人科、泌尿器科、感染症科、保健所、東京都福祉保健局 |
SARC東京にできること
お話を伺い、緊急度に応じて東京都内の病院を受診するための調整をし、支援員が同行します。
記憶がない:アルコール、レイプドラッグ
- 詳しくはこちら
- レイプドラッグを用いた性暴力被害の相談が増えています。レイプドラッグとは、飲食物に混ぜて服薬させ、意識を失わせてレイプするために使用する、睡眠薬や抗不安薬などの薬物です。レイプドラッグなどの薬物検査は警察が行います。証明するためにもできるだけ早く警察署に行き、尿や血液を採取して検査してもらう必要があります。→詳しくは「警察への被害申告」へ
証拠を保存するために
- 証拠採取を希望する場合は、体に残った証拠を保存するため、シャワーや入浴をしないで来てください。
- 衣類に残った証拠を保存するために着ていた服や下着は洗濯せず「紙袋」に入れて保管しておきましょう。
- →詳しくは「警察への被害申告」へ
こころのケア
- 性暴力被害後は、できるだけ早くトラウマ治療に理解のある医療機関につながるほうが回復が早いと言われています。
- 詳しくはこちら
SARC東京にできること
性暴力被害の内容や心身の影響などのお話を伺い、必要に応じて専門的治療につなげます。
▶︎東京都内在住の方へ
過去1年間以内の性暴力被害の場合は一定金額まで、東京都の助成を受けられる場合もあるので、ご相談ください。
▶︎東京都以外の道府県在住の方へ
各都道府県のワンストップ支援センターをご案内しています。
警察への性暴力被害申告
- 警察に届けるということは、性暴力被害を申告し、加害者を処罰してほしいと伝えることです。警察に申告する場合は、事件が起きた場所の最寄りの警察署に行きます。
- 詳しくはこちら
SARC東京にできること
性暴力被害の申告について、気持ちを尊重しながら一緒に考え、必要な情報提供をします。
相談を受けて、事件を担当する東京都内の管轄警察署に同行することが可能です。
被害者救済のための法的サポート
- はじめてのことで戸惑うことやわからないことがあると思いますので、ご相談ください。
- 性暴力被害に遭っても責任は被害者にはありません。法的手段をとることは、正当な怒りを示すひとつの方法であり、尊厳の回復にもつながります。被害者がひとりで立ち向かう必要はありません。どのような法的サポートが必要か弁護士と一緒に考えてみませんか。
- 詳しくはこちら
SARC東京にできること
法的サポートでできることについて情報提供をします。
性暴力被害者支援に精通した弁護士を紹介し、同行することができます。
法律相談を希望する場合は、SARC東京での面接において被害の内容の経緯等を伺い、法律相談の目的を一緒に整理します。
▶︎東京都在住/在勤・在学で、かつ事件発生地が東京都内の方へ
2020年4月1日以降の事件の場合は初回の弁護士相談は原則無料です。(東京都法律相談助成制度利用)詳細はお問い合わせください。
SARC東京 性暴力救援ダイヤルNaNa
または
サポートを受けました。被害者の声
「性暴力被害を受け、どうすればよいかわからず電話しました。深夜でも対応してもらい、助かりました。話を聞いて病院を紹介してもらい、一人では不安だったのですが、一緒に病院に行ってくれました。その日のうちに緊急避妊ピルを飲めました。何より『あなたは悪くない』と言ってくれ、気遣ってくれたのがとても嬉しかったです。」
「警察に相談し、事情聴取の間もずっと待っていてくれ、終わった後に気持ちを聞いてくれたのが、後から思うととても良かったと思います。 何もかも初めてでわからないことばかりでしたが、その都度聞いてくれ、対応を一緒に考えてくれました。」
「初めは、警察に相談をするつもりはありませんでしたが、 一緒に寄り添ってくれたので、話をするうちに、自分の中に(同意ではない)という気持ちがはっきりしてきて、警察へ行こうと思いました。その時も一緒に付き添ってもらい、心強かったです。」
「刑事事件の裁判にはならず、どうすることもできませんでしたが、どうしても相手を許すことができなくて 法律的にできることはないかを相談したら、弁護士相談をすることができ、民事で交渉することができました。 その相談の時もずっと付き添ってもらいました。自分ができることをやれたので今は納得しています。」
許可を得た複数の方の言葉を組み合わせています